LORO PIANA / ロロ・ピアーナ
LORO PIANA / ロロ・ピアーナ
創業者のロロ・ピアーナ家は元々北イタリア・ビエラのトリベロ出身で、19世紀初めには毛織物商を営んでいましたが、その後19世紀中頃には製造業に移行、19世紀後半には拠点をヴェルセシアに移します。現在の「Lanificio Ing. Loro Piana & C.」は1924年の4月24日にピエトロ・ロロ・ピアーナによって設立されました。
高級生地を生産するメーカーが数多くあるイタリア国内でも、その格式は最上位のもので、特にオーストラリアのタスマニア島原産の羊毛から織り上げる「Tasmanian(タスマニアン)」は1960年代に発表された後、長年に渡り世界中で最高の評価を得ています。
タスマニアンの他にも、ニュージーランド産のメリノウールを使用した「Zelander(ジランダー)」やシルク混紡の「Eleganza(エレガンツァ)」など、様々な生地を生産していますが、ロロ・ピアーナの生地全てについて共通するのは表面の仕上げの滑らかさ、光沢感の素晴らしさ、そして絶妙なハリとしなやかな質感です。これらはイタリアのメーカーが作る服地に共通している特徴ではありますが、その中でもロロ・ピアーナの服地には別格の美しさ、しなやかさがあるといえます。
イタリアのロロ・ピアーナからは春と秋の年2回、新しいコレクションのバンチが数冊ずつ送られてきます。1シーズンのみ使用される流行に即した「Proposte(プロポステ)」バンチのほか、「Tasmanian(タスマニアン)」などのバンチのように数年ごとに色柄がリニューアルされる定番的なバンチもあり、常に15冊程のバンチから生地を選べるようになっています。スーツ、ジャケット、コート用など、イタリア本国にストックされている生地の種類の豊富さも特筆すべき点です。